駅までの道を歩くと、春風がスカートをそっと揺らした。
布がふわりと体をなでるたびに、心も少し揺れる。
仕事のこと、人間関係のこと、昨日の自分の小さな後悔。
頭の中でぐるぐる回っていた思いが、スカートの揺れと一緒に少しだけ整理される気がする。
歩幅に合わせて揺れる布を見ていると、
「大丈夫、少しずつ前に進もう」と、心の奥からそっと声が聞こえる。
服はただ身につけるものではなく、心のリズムを整える存在なのだと、改めて思う。
信号待ちの間、ふと風が強く吹き、スカートは大きくひるがえった。
心も一緒に揺れて、少しドキッとする。
不安も、期待も、まだ形の定まらない気持ちも、全部一緒に揺れている。
鏡の前では感じなかった自分の動きや表情も、外に出て歩くことで見えてくる。
揺れるスカートは、私の心の状態を静かに映す鏡のようだ。
一歩、一歩、スカートと心のリズムを合わせながら、
今日もまた、揺れながら前に進む。
不安な日も、少し勇気がいる日も、布とともに呼吸を整える。
スカートの揺れと心の揺れは、表裏一体。
風に任せて、自然に揺れることを許すことで、
心も少しずつ軽くなるのを感じるのだ。
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