2026年2月26日木曜日

色で呼吸する

朝、窓から入る光が淡く部屋を染める。
今日はどんな色を身につけようかと、クローゼットの前で考える。

赤やオレンジの明るい色は、心をぱっと弾ませてくれる。
少し元気がほしい日、背中を押してほしい日には、この色たちを選ぶ。

青やグレーの落ち着いた色は、気持ちを静めてくれる。
忙しい一日や、考え事が多い日には、自然と手が伸びる布たちだ。

色はただの視覚の情報ではなく、心の呼吸に寄り添うものだと思う。
身につけると、気持ちが深く吸い込まれ、ゆっくりと吐き出される。
そのリズムに合わせて、私の心も整っていく。

小さなバッグやスカーフの差し色も、同じ魔法を持っている。
見た目のアクセントという以上に、内側の感情を少しだけ自由にしてくれるのだ。

だから私は今日も色で呼吸する。
淡い黄色のワンピースを手に取り、袖を通すと、体の中に小さな光が広がる。
外の世界を歩く前に、心の中の空気を整える作業。

色は静かな案内人。
今日の私に合う色を選ぶことで、心も体も自然に呼吸しはじめる。
布の間に、光と気持ちを馴染ませながら、私はまた一日を歩き出す。

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