若い頃は、「可愛い!」の一声で即決だった。
多少寒くても、多少動きにくくても、気合いでどうにかなった。
若さって、万能だったのだ。
でも今は違う。
まずタグを見る。素材を見る。洗濯表示も見る。
そして最後に値札を二度見する。
大人は確認事項が多い。
ミニスカートを手に取ってみる。
鏡の前で合わせてみる。
「…元気だなぁ(他人事)」と静かに戻す。
代わりに選ぶのは、落ち感のきれいなスカート。
履いた瞬間、「あ、安心」とつぶやく自分がいる。
ときめきより“しっくり”が勝つ瞬間だ。
ヒールも同じ。
昔は高さ重視。
今は“歩けるかどうか”が最重要議題。
足の未来を守るのも、大人の仕事である。
でも、地味になったわけじゃない。
むしろ、似合うものがわかってきた。
顔色がよく見える色。
体のラインをきれいに見せる形。
経験値がじわじわ効いてくる。
年齢は敵じゃない。
ただのアップデートだ。
バージョン3.7くらいの私、けっこう悪くない。
今日もクローゼットの前で考える。
「可愛い」だけじゃなく、「似合う」と「心地いい」を。
年齢を味方にするって、
無理をやめて、自分にちょうどいいものを選ぶこと。
それができる今の私、ちょっと好きかもしれない。
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