20代の頃は、勢いでなんとかなっていた。
流行っているから着る。
可愛いから買う。
そして多少似合っていなくても、「若さ」で押し切る。
あの頃の私は無敵だった。
しかし30代。
鏡がやけに正直になる。
「あれ?なんか違う?」という違和感が増える。
若さバリア、静かに終了。
流行りのトップスを試着してみる。
モデルさんは素敵。
私も…悪くはない。
でも「なんか頑張ってる感」がにじみ出る。
その“にじみ”が気になるお年頃。
そこで始まる、似合うのアップデート作業。
色味を少し落ち着かせる。
サイズ感をほんの少しゆるめる。
素材をちょっとだけ上質にしてみる。
不思議なもので、
派手じゃないのに、なぜかしっくりくる。
「お、今の私にちょうどいい」と小さくガッツポーズ。
30代の服選びは、冒険というより微調整。
大胆チェンジではなく、こまめなアップデート。
スマホのOSみたいなものだ。
気づいたらバージョンが上がっている。
もちろん失敗もある。
買ったはいいけど出番ゼロの服。
「未来の私なら着こなせる」と言い聞かせ、そっと眠らせる。
クローゼットの住人、また一名追加。
でも少しずつ、確実にわかってくる。
顔映りのいい色。
安心できる丈感。
気分が上がる一枚。
似合うは固定じゃない。
ちゃんと更新されていく。
そしてそれに気づける自分も、悪くない。
今日も鏡の前でつぶやく。
「うん、今の私、なかなかいいじゃない。」
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